[低圧低酸素] 日本気圧バルク工業株式会社、京都大学、京都産業大学、中京大学

第73回 2018.9.7-9

【背景】 軽度な高気圧・高濃度酸素(1.25~1.3気圧、35-40%酸素)への滞在は、安静時脈拍数の減少、血中酸素飽和度の増加、末梢血流の増大と皮膚表面温度の上昇を引き起こす。一方、低圧性低酸素への滞在に関する詳細な研究は少ない。
【目的】 低圧性低酸素が安静時脈拍数、血中酸素飽和度、皮膚表面温度、末梢の血管径に及ぼす影響を検討した。
【方法】 健康な成人女性に日本気圧バルク工業株式会社製の低圧性低酸素ルーム(BreadA、Type L)に滞在してもらった(一回で同時に3名の被験者に低圧性低酸素ルームに滞在してもらった)。50分で高度3,500mに到達するように連続的に気圧を低下させた(その後、10分で1気圧に戻した)。低圧性低酸素ルーム内の温度・湿度は一定に維持した。滞在中は5分間隔で安静時脈拍数、血中酸素飽和度、右手中指の表面温度と血管径を測定した。
【結果】 低圧性低酸素に滞在中の安静時脈拍数には、有意な変化は認められなかった。
【結論】 低圧性低酸素への滞在により、交感神経の活動が抑制されることが明らかになった。このような交感神経活動の抑制が、低圧と低酸素によるものか、低酸素だけによるものかは明らかではないので、低酸素による自立神経活動の影響を検討していく予定である。




[低圧低酸素] 日本気圧バルク工業株式会社、京都大学、京都産業大学、中京大学

第73回 2018.9.7-9

【背景】 高気圧・高酸素への滞在により自立神経活動が安定することが報告されている。一方、低圧性低酸素への滞在による自立神経活動への影響については、先行研究が認められない。
【目的】 低圧性低酸素への滞在が自律神経活動に及ぼす影響について検討した。
【方法】 健康な成人男性に日本気圧バルク工業株式会社製の低圧性低酸素ルームに滞在してもらった。50分で高度3,500に到達するように気圧を低下させた(その後、10分で1気圧に戻した)。低圧性低酸素ルーム内の温度・湿度は一定に維持した。別の日に1気圧、20.9%酸素に60分間にわたって滞在してもらった。滞在中の安静時脈拍数と酸素飽和度を連続測定した。滞在前、滞在25分後、滞在後に心拍変動を測定した。
【結果】 気圧の低下とともに血中酸素飽和度が減少した。交感神経の活動が高い被験者では、低圧性低酸素への滞在によって交感神経の活動が抑えられた。副交感神経の活動が高い被験者では、低圧性低酸素への滞在による影響は認められなかった。
【結論】 低圧性低酸素への滞在により、交感神経の活動が抑制されることが明らかになった。このような交感神経活動の抑制が、低圧と低酸素によるものか、低酸素だけによるものかは明らかではないので、低酸素による自立神経活動の影響を検討していく予定である。
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